宰相 吉田茂 高坂 正尭(著)
示唆に富む。
当時一般的だった吉田茂への否定的評価を一変させる契機となった表題作「宰相 吉田茂論」のほか、岸信夫、池田勇人を吉田茂と対比して論じた「吉田茂以降」、保革対立の最中で対話の必要性と可能性を論じた「妥協的諸提案」を収録。最後の「偉大さの条件」は吉田茂への追悼として書かれたもので、論旨は表題作とほぼ同じ。逆接を多用する独特の文体はやや読みにくいが、随所に散りばめられた鋭い洞察は、現在の政治を考える上でも示唆に富む。
当時一般的だった吉田茂への否定的評価を一変させる契機となった表題作「宰相 吉田茂論」のほか、岸信夫、池田勇人を吉田茂と対比して論じた「吉田茂以降」、保革対立の最中で対話の必要性と可能性を論じた「妥協的諸提案」を収録。最後の「偉大さの条件」は吉田茂への追悼として書かれたもので、論旨は表題作とほぼ同じ。逆接を多用する独特の文体はやや読みにくいが、随所に散りばめられた鋭い洞察は、現在の政治を考える上でも示唆に富む。
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