読書録

Thursday, March 13, 2008

丸山眞男―リベラリストの肖像 苅部 直(著)

手堅い評伝

丸山眞男についての著作の多くが批判か擁護を目的としているのに対し、本書は青年時代から晩年までの丸山の思想の展開を冷静に綴っている点に特徴がある。叙述は淡々としているが、分析は鋭く深い。全体に非常に手堅い出来栄えで、著者の思想史研究者としての優秀さが覗える一冊である。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home