読書録

Sunday, January 16, 2005

ミクロ経済学 伊藤 元重 (著)

独習者へのアドバイス

ミクロ経済学の入門書。特徴としては、グラフを多用していること、価格理論だけではなくゲーム理論や不完全情報等の比較的新しいトピックについても解説していることが挙げられます。授業で教科書として使う分には問題ないのでしょうが、独学しようとする人には、体験的に以下のことをお勧めします。

○記述が若干前後することがあるので、途中分からない箇所があっても気にせず読み進めて、出来るだけ早く終わりまで通読してしまうこと。
○数学から長らく離れていた人はグラフの多用に少し戸惑うかもしれないが、読んでみると案外大したことは言っていないので怯まないこと。
○著者も勧めるとおり、初読の際は第2部の一般均衡分析は飛ばして、先に第3部のトピックのうち面白そうなものを拾い読みしてみること。
○トートロジカルに感じられる部分もあるが(特に第2部)、そういうものだと割り切って、あまり気にしないこと。
○演習は別の本を使った方がよいので、飛ばしてしまうこと。

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