日本人の法意識 川島 武宜 (著)
今こそ読まれるべき名著
「タテ社会の人間関係」(中根千枝)、「甘えの構造」(土居健郎)等と並ぶ日本論の名著。日本的法意識を「前近代的」と断じている点については今日では異論もあるかもしれないが、むしろ私はこのような素朴さはこの時代の日本論の長所だと思う。文化相対主義が陥りがちな思考停止から自由であったればこそ、こうした簡明な分析ができたのだろう。現代思想ブームは遠く去り、時代は本書の問題意識に回帰しつつある。現在行われつつある司法制度改革や自民党の憲法「改正」論議の基底にあるものを理解するためにも、今こそ読まれるべき名著である。
「タテ社会の人間関係」(中根千枝)、「甘えの構造」(土居健郎)等と並ぶ日本論の名著。日本的法意識を「前近代的」と断じている点については今日では異論もあるかもしれないが、むしろ私はこのような素朴さはこの時代の日本論の長所だと思う。文化相対主義が陥りがちな思考停止から自由であったればこそ、こうした簡明な分析ができたのだろう。現代思想ブームは遠く去り、時代は本書の問題意識に回帰しつつある。現在行われつつある司法制度改革や自民党の憲法「改正」論議の基底にあるものを理解するためにも、今こそ読まれるべき名著である。
0 Comments:
Post a Comment
<< Home