読書録

Sunday, January 09, 2005

思想なんかいらない生活 勢古 浩爾 (著)

大失敗。

タイトルだけ見て購入して大失敗。ちっとも面白くなかった。第1章から第4章までのインテリ批判は、彼らの著作を読んだことがない私には何をそんなに怒っているのかサッパリ分からなかった。彼らの本を読んで挫折したことのある人であれば共感する部分があるのかもしれないし、しないのかもしれない。いずれにせよ私は著者の想定する読者層から外れていたということだ。著者がやたらと他人の文体を論評するのも気に障る。多分著者は自分の文章力だけには自信があるのだろう。でもそれはインテリ達が抽象的記号の操作能力を誇るのと何が違うのだろう。第5章の読書論だけは少し面白かった。でもそれは著者が引用する斎藤美奈子の分析が面白いからにすぎない。読みながら、全体的に何かに似てるなと思った。そして小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」だと気付いた。結末もゴー宣みたいだ。

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