読書録

Monday, January 09, 2006

TOEIC最強の学習法 池田 和弘(著)

今でもオススメ!

栄枯盛衰の激しいこの分野で初版以来10年以上も版を重ねていることが本書の秀逸さを証明しています。

音読重視、リスニング重視の学習法は今でこそ常識になりつつありますが、本書が出版された当時は「英語の勉強=英文解釈や英文法の問題を解くこと」という考え方が一般的でした。音声重視の勉強法を一般の学習者向けに説得力ある形で提示したのは、私が知る限り、本書が元祖です。極論に走らず、理論と体得のバランスの採り方を具体的に提示した本書の学習法は、今でも非常に参考になります。

学習法を述べた本には読者のモティベーションを高めるという役割もありますが、本書はこの点でも優れています。学生時代以来の筆者の英語修行の歴史が、ドラマティックに綴られていて、読者の共感を呼びます。冒頭から巻末まで、筆者の意気込みが感じられる勢いある文体で、読み終わると自分も頑張らなければという気にさせられます。

今でも時々本棚から引っ張り出して読み返しています。本気で英語を勉強しようという全ての人に、自信をもってお勧めします。

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